天然高分子から形成されるゲルの工学的諸特性の解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
伝熱特性など食品の工学的あるいは物理化学的諸特性を把握することは, 食品加工工程の合理化や製品の品質向上を図るうえで重要である. しかし, 食品の場合, 金属やプラスチックなど多くの工業原料とは異なり, 多成分系であるとともに巨視的にも不均質な系が多く, その工学的諸特性については充分な解析がなされているとは言い難い. このため, 工学的予測に必要な物性値を知ることさえ容易でない場合も多い. 筆者らはこれまで, 食品工学の立場から, タンパク質や多糖類などの天然高分子から形成される食品ゲルあるいはゲル状物質を主たる対象として, これまで解析が不充分であった工学的諸特性, すなわち伝熱特性, 膨潤特性, 付着・脱離特性について検討を行ってきた. 本稿では, これまでの筆者らの研究を中心に, これらの諸特性について概説する.
- 社団法人日本農芸化学会の論文
- 1996-12-01
著者
関連論文
- 食品製造プロセスにおける汚れの付着と洗浄
- 高分子ゲルの膨潤収縮現象とその応用
- 天然高分子から形成されるゲルの工学的諸特性の解析
- 固液界面におけるタンパク質の吸着 : 吸着量と吸着状態をいかに観測するか
- 天然高分子から形成されるゲルの工学的諸特性の解析 : 農芸化学奨励賞
- 気泡を含む高含水率三相分散系の有効熱伝導度(食品-食品工学-)
- 食品工業における膜のファウリングと洗浄
- 食品製造・バイオプロセスにおける洗浄とタンパク性汚れの付着(殺菌・洗浄のバイオテクノロジー)
- 食品製造プロセスにおける汚れの付着とその洗浄