LMNtal処理系および他言語インタフェースの設計と実装

概要

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本発表では,階層的グラフ書換えに基づく言語モデルであるLMNtalの処理系開発状況をデモを交えて報告する.また,実用言語に不可欠である入出力などを実現するための仕組みである他言語インタフェースの設計と実装について詳しく説明する.LMNtalは計算に関する多様な考え方を統合することを目標として提案されており,LMNtalの普及のためには実用的な処理系を提供することが重要と考えられる.現在公開されているLMNtal処理系は約18,000行のJavaコードから成り,eclipseとCVSを用いて6名のメンバーによりチーム開発されている.処理系は,中間命令列へのコンパイラ部分と中間命令列を実行するランタイム部分からなる.実用的なプログラミング言語の処理系にとって入出力などOSの機能を呼び出す仕組みは必要不可欠である.また,プログラマが記述した他言語コードをユーザプログラムから簡単な方法で呼び出したい場合もあろう.我々は,これらの要求を統一的に実現するために必要となる他言語インタフェースをLMNtal処理系上に設計し,実装した.他言語コードは,アトムとしてソースプログラム中にインライン記述する.処理系のコンパイラ部分は,インラインコードからJavaソースファイルを生成し,クラスファイルにコンパイルして動的に読み込む.インラインコードは,対応するアトムを生成するときにランタイム部分によって呼び出される.
一般社団法人情報処理学会の論文
2005-01-15

LMNtal処理系および他言語インタフェースの設計と実装

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