三面図からもとの立体の自動復元 : 平面だけで構成される立体への適用
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概要
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三面図からもとの立体を復元する手法は,3次元CADの立体の形状の入力方法として,また多くの視点の画像からもとの立体を認識する方法として利用でき,工学上著しく有益である.このためこの方法は多くの研究者によって開発されてきたが,まだまだ未完成である.本研究はCADシステムにおいてこの手法を開発することを目的とし,平面で構成されているあらゆる形状の立体に適用できる方法を開発している.つまり,2次元CADシステムで描いた正面図,平面図と側面図の投影図を入力すると,計算機の内部に対象物のソリッドモデルのデータが構築できる手法の開発である.このとき三面図が2種以上の立体を意味するときには,そのすべての立体を復元できていなければならない.本手法では,1組の投影図から3次元空間上に稜線を作成し,この稜線から平面を生成する.つぎに,これらの平面を組み合わせて立体を生成し,これらの立体から作成される投影図をもとの投影図と比較し,一致する立体のみを選び出す.さらに,これらの立体を構成する平面に対して実体の存在する方向を決定し,隠れ線も考慮した立体の投影図を作成し,もとの投影図ともう一度比較し,一致する立体を選び出す.つまりこの段階で目的とする立体が復元できる本手法をいろいろな投影図に適用した結果,いずれももとの立体を復元できた.また投影図が複数個の立体を意味するときも,すべての立体を復元できた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-15
著者
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