KARTE:臨床研究用カルテシステム
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概要
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従来,検索や統計処理の対象として活用されている臨床研究用の患者データは,診断名の判読や分類作業が医師の手作業で行われているため,多量のデータの解析は不可能であり,特定の疾患に限られていた.本システムは,内科の入院患者のカルテに記述されている診断名の原文を直接対象とすることによって診断名の詳細な分類を行い,精度の良い疾患統計,臨床例の検索,病歴の調査など臨床の教育や研究に利用することを目的としている.診断名の記述の形式は多様であり,そのままでは,形式的な取り扱いが困難である.ここでは,客観的な診断名を規定する疾患名辞書を作成し,疾患名の抽出を主とした解析を行う方法を採用している.また,診断名の統計処理や種々の概念レベルによる検索を可能にするため,疾患名分類コード,疾患群名による疾患概念階層を導入している.カルテシステムの構築には,プロトタイピングが必要であったため,システムは著者らが開発した対象指向プログラミングの機能を持つProlog系言語ADL IIを用いて実現されている.本論文は,診断名の処理のほかシステム構築の経緯についても述べている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-03-15
著者
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上野 道雄
国立病院九州医療センター内科
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古川 由美子
九州大学中央計数施設
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富田 雄二
九州大第二内科
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長澤 勲
九州大学中央計数施設
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古川 由美子
福岡工業短期大学
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上野 道雄
九州大学附属病院第二内科
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富田 雄二
九州大学附属病院第二内科
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