イネ幼苗に吸収させた殺菌剤のいもち病発病抑制効果および葉上水滴中におけるいもち病菌分生胞子の行動について
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概要
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The present paper deals with the results of experiments on the blast-controlling effect of several kinds of fungicides absorbed by roots of rice seedings, and the behavior of conidia of Piricularia oryzae in water drops on leaves of treated seedlings. The fungicides used in these experiments are follows: mercuric chloride, copper sulfate, phenylmercuric acetate (PMA), phenylmercuric dinaphthylmethanedisulfonate (PMF), n-trichloromethylthioterahydrophthalimide (Captan), 2,3-dichloro-1,4-naphthoquinone (Dichlone), tetramethylthiuramdisulfide (TMTD), and Blasticidin-S (Bl-S). Before or after the incculation of the causal fungus, the roots of rice seedlings, raised for 8 days, were dipped in the fungicide solutions, or spraying of fungicide was made on their leaves. All the fungicides used seemed to have an influence on the pathogenic fungus developed in tissues of the suscept, decreasing the incidence of the blast desease. There was no correlation between the grade of conidial germination in water drops on leaves and the grade of formation of lesions. Okamoto and Yamamoto (1958) proposed that water drops on leaves of treated seedlings may act indirectly to inhibit the conidial germination. In the present investigation, however, conidia in water drops on leaves of treated seedlings seemed to contace directly with the fungicide exuded through epidermis. It is likely that the inhibition of conidial germination is attributable to direct action of fungicide, but not to indirect one.
- 日本植物病理学会の論文
- 1963-06-30
著者
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