Phytophthora melonis の分離菌株間における有性ホルモン産生とその受容
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概要
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Phytophthora melonis の分離菌株 Pm-1, Pm-2およびPm-3は, P. parasiticaの A2和合型に卵胞子形成を誘導するが, A1型では起こらない。また, これらの分離菌株は, P. Parasitica A2型の刺激に感応して, 卵胞子を形成するが, そのA1型には無感応である。このことは, これらの分離株が, ホルモン α^1を産生し, かつ, ホルモン α^2を受容する能力を有することを示す。したがって, これらの分離菌株は, いずれも有性型グループ I-1に属する。一方, 分離菌株Pm-4, Pm-5およびPm-6は, 単独培養において卵胞子の形成が可能ではあるが, 自己対峙やP. Parasitica A2型との対峙では卵胞子形成がみられない。しかし, P. parasitica A1型との対峙においては卵胞子を形成し, また, 同時に P. parasitica A1型にも卵胞子の形成がみられる。このことから, これらの分離菌株は, ホルモン α^2を産生じ, かつ, ホルモン α^1を受容する能力を有することがわかる。P. Parasitica A2型との対峙においてホルモン α^1の産生やホルモン α^2の受容能力について知ることができなかったのは, 抑制効果が働いたためである。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-01-25
著者
-
Ko Wen-hsiung
Department Of Plant And Environmental Protection Sciences Beaumont Agricultural Research Center Univ
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CHANG Ho-Shii
Institute of Botany, Academia Sinica
-
SHU Ing-mei
Institute of Botany, Academia Sinica
-
Shu Ing-mei
Institute Of Botany Academia Sinica
-
Chang Ho-shii
Institute Of Botany Academia Sinica
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