土壌中のアクチノミセスの選択分離・定量用培地について
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概要
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これまで土壌中のアクチノミセスの定量に用いられてきた培地の多くは, 土壌細菌の生育を抑制しない。アルカリ素寒天培地(pH10.5)を用いると土壌細菌の90%以上の集落形成が抑制されるが, アクチノミセスの集落形成は影響をうけない。植物病原細菌を含む6種の細菌のうちには, 完全にその生育が抑制されたものと, 著しく抑制されたものがあったが, 6種のアクチノミセスはいずれも集落形成が抑制されなかった。グルコースあるいはアルファルファ粉末添加土壌のアクチノミセスの定量にあたって, 素寒天培地を用いると細菌集落数が著しく多くなり, その定量は困難となるが, アルカリ素寒天培地を用いると, 99.9%以上の細菌の生育が抑制され, その定量が容易となる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1980-12-25
著者
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KO Wen-Hsiung
Department of Plant Pathology, Beaumont Agricultural Research Center, University of Hawaii at Manoa
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Ho Wang-Ching
Department of Plant Pathology, Beaumont Agricultural Research Center, University of Hawaii
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Ho Wang-ching
Department Of Plant Pathology University Of Hawaii Beaumont Agricultural Research Center
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Ko Wen-hsiung
Department Of Plant Pathology University Of Hawaii Beaumont Agricultural Research Center
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Ko Wen-hsiung
Department Of Plant And Environmental Protection Sciences Beaumont Agricultural Research Center Univ
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