ジャガイモ疫病菌が生産するサプレッサーによるフェニルアラニンアンモニア・リアーゼ mRNA の蓄積抑制
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概要
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ジャガイモ疫病菌の非親和性レースをエイジングしたジャガイモ塊茎に接種すると, フェニルアラニンアンモニア・リアーゼ (PAL) mRNA の一過的な蓄積が誘導されたが, 親和性レースを接種した場合では僅かに誘導されるのみであった。ー方, エリシターである疫病菌菌体壁成分で塊茎組織を処理すると30分以内に PAL mRNA の蓄積が誘導されたが, 親和性レースに由来するサプレッサーで処理すると著しく蓄積が抑制された。非親和性レースのサプレッサーをエリシターと与えるとエリシター単独で処理した場合より早い段階で PAL mRNA の蓄積誘導が見られた。これらの蓄積動向は PAL 活性動向とよく符合するものであった。サプレッサーによる防御反応の抑制効果とジャガイモ疫病におけるレース・品種間の特異性との関係について論じた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1995-02-25
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