生体における酸素の功罪 研究集会報告 4 植物における活性酸素の役割
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概要
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植物の防御応答に関与するオキシダティブバーストは,原形質膜に存在するNADPHオキシダーゼの活性化により起こると考えられている。ヒトgp91phoxの活性サブユニットであり,そのホモログであるrboh(respiratory burst oxidase homolog)cDNAがタバコの一種であるNikotiana benthamianaより単離された(NbrbohAおよびNbrbohB)。さらに,NbrbohAは恒常的に発現し,NbrbohBは病原菌に由来するエリシターで誘導され,防御応答に関与するMAPKであるSIPK(salicylic-acid induced protein kinase)により制御されることが明らかになった。本研究では,耐病性ジャガイモ植物を作出することを目的とし,SIPKを活性化するMAPKKの恒常的活性型変異酵素遺伝子StMEKIDDを作製して,植物病原菌に応答するプロモーターの下流に連結したキメラ遺伝子をジャガイモ植物に導入した。
- 長崎大学の論文
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