多視点映像データの概念モデリングと代表映像検索

概要

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現在,デジタルビデオ技術の開発により,多数のカメラで撮影され,相互に同期した多視点映像が一般にも普及し,実際ビル監視システム等は大きなアプリケーションとなっている.ここで,多視点映像すべてにキーワードの注釈をつけることは大変困難であり,また画像処理技術を用いて多視点映像の内容を判断し,注釈付けを行うことには多大なコストがかかる.よってカメラのメタデータを効率良く獲得したり,注釈情報を共有したりする効果的な方法が必要となる.本論文では,まず以前の研究である"Query by Camera"について触れる.これは多数のカメラの映像から,キーワードの注釈や画像処理技術を用いることなく,映像を検索する手法である.各カメラの撮影範囲の時系列データを蓄積し,そのデータを比較することで,多視点映像の中から「より良い」映像を検索する手法を提案している.この研究を前提に,我々は多視点映像の概念的なモデリングを行う.また,多視点映像カメラの階層構造に注目し,カメラやセンサの物理データを利用することで,より良さを表す「捕捉状態度」に基づいた映像間の捕捉度関連をはじめとしたいくつかの意味的な関連を定義する.そして,これらの定義に基づいた注釈情報の共有について提案する.また,カメラ間の切替え情報およびキーワードの出現密度に注目した多視点映像の代表映像検索について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-06-15

多視点映像データの概念モデリングと代表映像検索

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