ある選択問題の並列比較回数について
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概要
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本稿は,与えられた全順序集合において大きい方から上位の要素を指定された個数だけ見つける選択問題をとりあげ,並列比較計算モデルにおける計算量を調べる.U(n,t)はn個の要素の中から上位のt個の要素を見つけるための(最悪の場合)必要十分な並列比較(ラウンド)の回数とする.まず小さいn(n≤16)に対するU(n,t)の正確な比較回数を示す.この結果は,ゲーム探索のプログラムにより総当たり探索を行うことによる.次に,新しいアルゴリズムを具体的に示すことにより,一般のn,tに対するU(n,t)の新しい上界式を証明する.最後に,本稿の上界式と下界を表す一般式をあわせることにより,無限個のnに対するU(n,t)の正確な値を決定する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-06-15
著者
-
野下 浩平
電気通信大学電気通信学部情報工学科
-
佐滕 信弘
電気通信大学情報工学科:(現)株式会社アイザック
-
野下 浩平
電気通信大学情報工学専攻
-
佐藤 信弘
電気通信大学情報工学科:(現)株式会社アイザック
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