ゲームの解手順の一般化とある詰将棋の数え上げ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は,ゲームにおける解手順の定義を一般化し,その応用としてある形の詰将棋問題をすべて数え上げた結果を示す.この問題は,3×3の矩形の中に玉のほか金と銀の8枚を配置した「金銀図式」である.これは,詰将棋の専門家によって長年数え上げの対象として研究されてきたが,その完成にはほど遠い状態にあった.ここで提示した方法に基づいて数え上げを実行し,その結果,詰手数の長い問題を含む多くの新しい問題を発見することができた.ここで最も難しい点として,解手順の標準的な定義を用いると,人間(専門家)がほぼ正しいと認める問題が数え上げの中で捨てられることがある.そこで,解手順の定義を一般化して,軽微な不完全さを持つ問題も許すようにする.金銀図式の数え上げは次のように進む.将棋盤で可能な28個の位置における問題図をすべて数え上げる.その中から王手でない図,玉が詰む図を選択し,さらにその中から,別解(余詰)のないという意味で完全な図を求める.最後に,完全でない図の中から,不完全さが軽微な問題で,専門家が正しいと見なすようなものを選ぶ.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-15
著者
関連論文
- 生成順序の保存に基づくコピー方式世代管理の一方法
- 並列ゲーム木探索のための分散共有ハッシュ法の評価 (コンピュータグラフィクスの新展開)
- ゲーム木の並列探索のための分散共有ハッシュ機構の設計と実現(並列処理)
- ゲーム木の並列探索のための分散共有ハッシュ機構の設計と実現
- ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構
- ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構の設計と実現
- 長い可変長文字列の挿入操作に関する一考察
- ゲームHexにおける必勝手順の検証プログラム
- ゲームHexにおける必勝手順の検証プログラム
- ある選択問題の並列比較回数について
- 並列ゲーム木探索のための分散共有ハッシュ法の評価
- 対局盤面と解説盤面の認識結果の統合による囲碁対局テレビ番組からの対局棋譜生成(文書・文字メディアの認識・理解, 一般)
- 対局盤面と解説盤面の認識結果の統合による囲碁対局テレビ番組からの対局棋譜生成(文書・文字メディアの認識・理解, 一般)
- 対局盤面と解説盤面の認識結果の統合による囲碁対局テレビ番組からの対局棋譜生成
- 対局盤面と解説盤面の認識結果の統合による囲碁対局テレビ番組からの対局棋譜生成
- P. Naur (Ed.) : Revised Report on the Algorithmic Language ALGOL 60(20世紀の名著名論)
- 囲碁対局テレビ番組からの棋譜自動生成システム
- ゲームの解手順の一般化とある詰将棋の数え上げ
- 反復深化探索に基づく協力詰将棋の解法
- 反復深化探索に基く協力詰将棋の解法
- PCクラスタを用いたWWWからの高速画像収集システム
- 非常に手数の長い詰将棋問題を解くアルゴリズムについて
- 詰将棋を解くプログラムの進歩 (「ゲームプログラミング」)
- コンピュータ将棋選手権参加報告
- ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構
- ゲーム木の並列探索のための分散的実行管理機構
- 最短経路アルゴリズムの平均比較回数について (実験整数論および組合せ理論と計算機)
- On Bounds of the Number of Comparisons to Select the t-th Largest of n Elements (計算機によるパズル・ゲームの研究)
- 詰将棋を速く解く2つのプログラムとその評価
- 生成順序の保存に基づくコピー方式世代管理法
- 生成順序を保存するコピー方式ガーベジコレクションについて
- 基本データ構造とアルゴリズム (データ構造)
- 9. セレクション法 (アルゴリズムの最近の動向)
- バックトラック法の実現について (数学的ソフトウェアの評価)
- TetrahexとTrihexによる'Hexagon'の詰合せ (計算機によるゲーム・パズルの具体化の検討)
- CH. Lindsey,S.G.van der Meulen: Informnal Introduction to ALGOL 68,North-Holland Publishing company,Amsterdam・London.368p.(1971).
- 69-15 計算に必要な時間とテープ量の関係