ホットレプリケーション : 三次記憶システムにおける高アクセス頻度データの複製クラスタリング手法(<特集>システムLSIの設計技術と設計自動化)

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本論文では,ホットレプリケーションと名付けた,磁気テープドライブ装置を用いた三次記憶システムにおける高速化手法を提案するとともに,その性能評価結果を示し,有効性を明らかにする.ホットレプリケーションは,あらかじめテープ上に一定の領域を確保しておき,当該領域上に高アクセス頻度データの複製を作成し,クラスタリングを行う.ホットレプリケーションでは,複製へのアクセスが不利にならないよう,テープを巻き戻すことなくロード/イジェクトが可能なテープドライブ装置を用いることを想定している.オリジナルデータが記録されているテープが使用されている場合においても,異なるテープ上に存在する複製をアクセスすることでリクエストがブロックされることがなくなり,また,高アクセス頻度データの複製をクラスタリングすることで,高アクセス頻度データが連続してアクセスされる場合のシーク長が短縮されるため,応答性能が向上する.本論文では,ホットレプリケーション手法について述べるとともに,シミュレーションによりその有効性を明らかにする.ホットレプリケーションを導入することで,大幅な性能向上が得られることを示す.さらに,衛星画像データベースに対するアクセス履歴を用いてシミュレーションを実行し,実アプリケーションに対してもホットレプリケーションが有効であることを示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-05-15

ホットレプリケーション : 三次記憶システムにおける高アクセス頻度データの複製クラスタリング手法(<特集>システムLSIの設計技術と設計自動化)

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