遺伝的アルゴリズムにおける交叉のWalsh解析
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概要
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遺伝的アルゴリズムにおいて最も重要な操作の1つである交叉の効果をWalsh変換を用いて解析する.交叉が個体の分布に及ぼす効果は交叉行列として表される.交叉行列は2種類の2×4次元小行列のKronecker積を用いて分解することができ, そのWalsh変換は非常に簡単な式になる.交叉の役割の1つは, 遺伝子間の相関を小さくし連鎖不平衡を減少させることにある.一般に, 連鎖不平衡係数の総和が負の値をとると, 進化の速度が遅くなることが予想される.したがってそのような場合, 交叉は連鎖不平衡係数の総和を零に近づけ, 進化の遅れを回復する働きを持つ.積型適応度関数を例にとり, そのことを数値的に示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-09-15
著者
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