Network Enabled ServerのWorld-wide Gridにおける性能
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概要
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Network Enabled Server(NES)システムはGridにおいて簡単なプログラミングインタフェースを提供するグローバルコンピューティングシステムである.本稿ではNESシステムを用いて日本, 米国間にわたるWorld-wide Gridで分散/並列計算を行った際の性能を報告し, 得られた知見からNESシステムの設計/実装に関する指針を述べる.World-wide Gridでは通信の方向によって通信性能に違いが生じたり, 通信性能が安定しないなどの現象が見られ, 大規模行列を引数としてとる数値計算のようにクライアントとサーバ間で大量のデータの送受信が必要となり, 通信性能が全体の性能に対して大きな影響を与えるようなアプリケーションに対してはネットワークバンド幅の予約や通信性能を予測するシステムの利用が必要であることが分かった.また, 数値最適化問題のようなタスク並列性のある, 比較的細粒度な計算に関してもNetwork Enabled Serverは有効なプログラミングインタフェースを与え, そのようなアプリケーションを考慮した機能を提供することにより, 十分高い性能を期待できることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-08-15
著者
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田中 良夫
産業技術総合研究所
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関口 智嗣
産業技術総合研究所
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関口 智嗣
電子技術総合研究所
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原 辰次
東京工業大学 大学院 情報理工学研究科
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合田 憲人
東京工業大学
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田中 良夫
電子技術総合研究所
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建部 修見
電子技術総合研究所
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建部 修見
筑波大学計算科学研究センター
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田中 良夫
産業技術総合研 情報技術研究部門
-
寺西 慶太
ペンシルバニア州立大学
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二方 克昌
東京工業大学
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建部 修見
筑波大 大学院システム情報工学研究科
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