対話型インターフェースのための幾何制約解消の枠組み<特集>次世代インタラクションのための情報技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ユーザインタフェース(UI)分野において, 制約は古くから重要な役割を演じてきた.UI分野における制約の主要な用途は, グラフィカルオブジェクト群の幾何的な配置であり, これによってUIの構築が容易化される.しかしながら, 現在, 制約の技術を導入したシステムやアプリケーションは少ないといわざるをえない.主要な障害の1つとして, 連立された非線形な幾何制約を解くことができる, 信頼性と利便性の十分に高い制約解消系がほとんど存在しない点があげられる.このような問題に対応するために, 本論文では, グラフ配置など, 表現力の高い幾何制約を扱う新しい制約解消の枠組みを提案する.本枠組みは, 制約解消法とその実装方式の2つの部分からなる.制約解消法は, 数値的な最適化手法と遺伝的アルゴリズムを組み合わせたものである.一方, 実装方式は, オブジェクト指向プログラミングにより, 制約解消系においてモジュール機構を実現する点を特徴としており, これによって新たな種類の制約を導入したり, 数値最適化手法を交換したりすることが可能である.本枠組みはすでにChorus制約解消系として実装されており, 本論文ではその性能に関する実験結果も与える.
- 2001-06-15
著者
関連論文
- 特集「インタラクティブシステムとソフトウェア」の編集にあたって
- 微分制約論理式によるハイブリッドシステムのモデリングと検証
- HiRise : GUI構築のためのインクリメンタルな制約解消系(特集・インタラクティブソフトウェア)
- ハイブリッドシステムの高信頼シミュレーションのための区間に基づく制約伝播手法
- ハイブリッドシステムの高信頼シミュレーションのための区間に基づく制約伝播手法
- 特集「インタラクティブシステムとソフトウェア」の編集にあたって
- 1M-1 ハイブリッドシステムモデリング言語HydLaの区間制約に基づく全解シミュレーション実行処理系(モデリング・上流設計,学生セッション,アーキテクチャ,情報処理学会創立50周年記念)
- 特集「論理と推論技術の展開」の編集にあたって
- 視覚化に適した制約階層の拡張法
- 制約プログラミングに関する日本・フランス間の研究交流
- WISS '96会議報告
- 数値最適化による力学的グラフ可視化手法
- ユーザインタフェースのための線形制約解消系
- 高次元アプローチによる一般無向グラフの対話的視覚化法(情報可視化, インタラクション: 技術と展開)
- 対話型インターフェースのための幾何制約解消の枠組み次世代インタラクションのための情報技術
- 日本ソフトウェア科学会第27回大会報告
- 対話型3次元アプリケーションのための幾何制約解消法(ユーザインタフェースとインタラクティブシステム)(コラボレーションアートとネットワークエンターテイメント)
- ユーザインタフェースのための線形等式・不等式制約解消系(ソフトウェアシステム)
- ユーザーインターフェースにおける制約解消法の研究動向
- GUIを対象とした線形計算による制約階層解消系の高速化
- 1ZA-8 GUI構築のための数値的な制約階層解消系の機能的改良(UI開発支援,一般講演,インタフェース)