流れ図作成支援システムのための誤り診断機能の性能評価

概要

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筆者らは, これまでにプログラミング演習の質的向上を目的としたプログラミング演習支援システムを提案してきた.この支援システムは, 流れ図記法によるアルゴリズム記述を支援するための流れ図作成支援システムを有する.この流れ図作成支援システムは, 流れ図の質的向上と教官の負担を軽減することを目的とした, 誤りを指摘する機能を持つ.学習者の誤りは, 流れ図が正しい表記法に従って書かれていない「表記の誤り」, 無限ループや分岐の誤りなどの論理的な誤りおよび構造的プログラミングの規則に対する違反を含む「論理的な誤り」, 表記の誤りも論理的な誤りもないが, 与えられた課題に対する正しい解答が得られていない「不正解」の3つに分類される.流れ図作成支援システムはこの分類に従って階層的に流れ図の誤りを診断する.特に, 不正解の診断には動的診断法を利用しているため, より柔軟な診断処理が行える.本稿では, 誤り診断機能を備えた流れ図作成支援システムのプロトタイプを実装し, 過去の演習授業で作成された流れ図を診断させ診断能力の評価を行った.その結果, 誤りのほとんどを検出することができ, 本システムの誤り診断機能が実用的であることが分かった.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-03-15

流れ図作成支援システムのための誤り診断機能の性能評価

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