パーソナルエージェント指向仮想社会PAW(第2版)の構築と評価(<特集>:知識と情報の共有)
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概要
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近年のコンピュータ技術とネットワーク技術の進歩により, サイバースペースを実現する基盤が整ってきた.このような環境の中, 3Dのマルチユーザ仮想空間の実用化研究がなされ, ユーザが同じ仮想空間内で同じ体験を共有できるメディアとして実現されてきた.我々は, これまで開発してきたCommunityPlaceシステム上に, JavaとVRML97を用い, パーソナルエージェント指向の仮想社会PAW(Personal Agent World)を構築し, 数百人の同じアクセス, 数千人の延べアクセスを目標とした大規模仮想社会の実験を行ってきた.PAWは, アバタとチャットという従来の仮想空間の持つ機能に加え, ユーザと一緒に行動する犬型のパーソナルエージェント, 社会的・環境的なインフラストラクチャを持つ仮想社会である.今回, 8カ月間の運用経験をもとに, 仮想社会構築のインフラストラクチャとして必要な機能追加を行ったPAWの第2版(以下, PAW2)を開発し, 運用を開始した.本論文では, PAWとその現状, PAW2での新機能について説明し, 運用を通して得られた評価について述べる.この評価をもとに, PAWのような仮想社会を構築するのに必要な仮想社会ミドルウェアを提案し, 今後の課題について考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-10-15
著者
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松田 晃一
ソニー株式会社 システム技術研究所 知的システム研究部
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松田 晃一
ソニー株式会社ネットワーク&ソフトウェアテクノロジセンターit開発部門モバイルプラットフォーム開発部
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松田 晃一
ソニー株式会社パーソナルitネットワークカンパニーpnc開発センター
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三宅 貴浩
ソニー株式会社パーソナルITネットワークカンパニーPNC開発センター
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松田 晃一
ソニー株式会社
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三宅 貴浩
ソニー(株)ネットワーク&ソフトウェアテクノロジーセンター
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