待ち行列モデルによる大容量記憶装置MSSの性能解析
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概要
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大容量記憶装置(MSS)について, 待ち行列モデルを用いた性能解析を行い, 結果を実測値と比較した. 対象としたMSSは, 自動操作機構をもった磁気テープ装置と磁気ディスク装置とを組み合わせ, 階層記憶を構成するものである. まず, MSSの動作を表現するモデルとして系内客数制限をもつ待ち行列ネットワークを提案する. 次に, その平衡状態における各種の特性値を得るため, 母関数を用いた解析の手順を示す. また, 系の平衡条件を明らかにし, 理論的な限界スループットを得るとともに, データの大きさとアクセス時間およびスループットの関係を明らかにする. 最後に, これらの解析結果を実機における測定データと比較しよく一致することを示す. 従来のMSSの性能評価は, 装置内部の構成や制御方式を評価することに主眼があり, また用いられる手法もシミュレーションによるものが大半である. これに対し, 本稿ではMSS装置を利用する立場からの評価をねらいに, 解析的手法による評価法を示すものである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-01-15
著者
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松田 晃一
ソニー株式会社ネットワーク&ソフトウェアテクノロジセンターit開発部門モバイルプラットフォーム開発部
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鶴保 征城
日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所
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松田 晃一
ソニー株式会社パーソナルitネットワークカンパニーpnc開発センター
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松田 晃一
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所制御方式研究室
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鶴保 征城
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所制御方式研究室
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