視覚特性を活用した1枚の写真からの物体形状推定 (<特集>画像の認識・理解)

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概要

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設備を3次元的にコンピュータ内へ取り込むため, 既存の写真から設備形状を取得する作業が人手により行われており, この作業の自動化が望まれている. 本稿では, 上記作業を自動化するための基礎技術として, 視覚の奥行き知覚特性と既存の線画解釈方式を組み合わせた物体形状推定方式を提案する. 線画で描かれた頂点の相対的奥行き感は, 頂点を構成する線分の角度に依存する. また, 視点は頂点などの特徴部分に移動しやすく, 最初に着目した部分を正当化するように周りを解釈する傾向がある. だが, この視覚特性だけでは物体の全体形状を正しく説明できない. そこで, 既存の線画解釈方式を利用し上記の視覚特性を実現する形状推定方式を開発した. 本方式により1枚の写真から物体のおおまかな形状が推定できる. また, 既存の線画解釈方式では解釈できない線画に対しても, 人の感覚に近い推定結果が得られることを実験により確認した.
社団法人情報処理学会の論文
1999-08-15

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