ユーザインタフェースシミュレータINTERA
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概要
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ユーザインタフェースシミュレータ(INTERA)は,ユーザインタフェース(以下UI)設計を支援する対話型CADシステムである.INTERAは,通信ターミナル,制御端末,機能機器などのパネル型システムを設計対象とする.パネル型システムは,ボタン操作を主としLEDランプや小型LCDデイスプレイをもち,製品ごとに独自のボタン配置や表示方法を採用している.したがって,そのUIはソフトウエアだけでなく,ハードウエアやパネル/筐体デザインにも関連している.まず,パネル型システムのUIをパネルと操作手順に分けて,それぞれをモデル化した.次に,INTERAのUI設計機能として,同UIモデルをベースとするオブジェクトエディタ(パネル設計)とシーケンスエディタ(操作手順設計)を実現した.INTERAはさらに,両エディタの設計結果を元にしてUIの視覚的プロトタイピングを行うUIシミュレーション機能と,設計結果をドキュメント化する機能をもっている.INTERAの特徴は,視覚的プロトタイピングと視覚プログラミングを実現した点にある.視覚的プロトタイピングによって,設計段階で操作イメージを具体化し,UIを事前評価することができるので,使いやすいUIをもった製品を効率よく開発できるようになった.また,操作手順の設計は視覚プログラミングによって行えるので,プログラミングの知識をもたないデザイン,製品企画,認知心理学,人間工学などの専門家も,自分自身でUI設計を行えるようになった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-10-15
著者
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