ソフトウェア文書のためのエディタ-Spec
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概要
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ソフトウェアの生産物はプログラムだけでなく各種文書も含まれる.プログラミングには多くの時間が費やされるが,文書作成にはそれ以上の時間が費やされる.設計段階では,文書作成に要する時間は50%以上になっている.そこで,筆者らは容易にソフトウェア文書を作成するためのツール,仕様書エディタSpec(Specifications Editor)を提案する.当エディタの設計に当たって,筆者らは通常のオフィス文書との比較からソフトウェア文書の特徴を洗い出した.最も大きな特徴としては,ソフトウェア文書はトップダウンアプローチで作成されることにある。この観察に基づいて,ソフトウェア文書の枠組みをあらかじめ定義として与えられると,その定義に従って文書編集を支援する方式をとっている.文書の枠組みは文書アーキテクチャにおける汎用論理構造(章,節,項の構造)である.そして,ソフトウェア文書のための幾つかの属性を汎用論理構造の要素である論理構成要素に付加した.これらは,定形文章の自動記述,記述内容に関するガイダンス,自動複写,内容の検査である.また,仕様書エディタの適用を通しての評価について報告する.仕様書エディタは文書作成作業における30%の記述を自動的に記述することができた.さらに,記述量の削減のために,仕様書の流用を目的として,ソフトウェア文書を論理構造単位で管理することにより,論理構造単位で他文書の引用ができる機能を実現した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-15
著者
-
堀川 博史
三菱電機(株) 情報システム製作所
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伊藤 俊之
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
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伊藤 俊之
三菱電機(株)情報電子研究所システム・ソフトウェア開発部
-
高野 彰
三菱電機(株) 情報電子研究所
-
高野 彰
三菱電機(株)情報電子研究所システム・ソフトウェア開発部
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堀川 博史
三菱電機(株)情報電子研究所
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