既存並列処理言語による実時間オブジェクト指向プログラミング
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概要
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オブジェクト指向プログラムは,保守性・機能追加性・ソフトウェア部品化に優れており,電話交換機の制御プログラム(以降交換プログラムと呼ぶ)のような大規模(数百k行)・長寿命で頻繁に機能追加が行われるシステムにふさわしい特性を持っている.交換プログラムは,実時間処理・数千のオーダ@の超多重処理のためSmalltalk的なモデルでは実行効率が追従できない.しかし実時間オブジェクト指向言語を新規に開発し現用言語に代わって導入することは各種の面から容易でない.そこで国内外で交換プログラム等で使われているChillによるオブジェクト指向プログラミング法を述べる.本提案手法は以下の特色を持ち,Chill以外の言語にも適用可能である.並列オブジェクトによる多重処理実現.直列オブジェクトによる実時間効率の実現.既存言語によるオブジェクト指向プログラミング(インヘリタンス機能を含む).読解性をオブジェクト指向言語並みに向上させるための簡易プリプロセッサ.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-01-15
著者
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