動的処理バケット選択手法に基づくハッシュ結合処理方式とその性能評価

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ハッシュ操作を用いた結合演算処理方式は,特に大容量のデータベースを扱う場合に効率良いことが示されてきた.しかし,これまでは分割するバケットのデータ分布を事前に予測できるとして性能評価するものがほとんどであり,分割後のデータ分布が予測と異なって不均一になる場合の処理性能については考慮されていなかった.本論文では,このような不均一データ分布をとる場合にも有効にと処理できる新しいハッシュ式を提案する・本方式は,分割後のデータ分布が変動しても主記憶サイズを越えるパケットが生成されないようにあらかじめ分割するバケット数を多くとる多分割 GLACE 方式の手法に,分割フニイズと結合フェィズの処理の一部をオーバラップさせることで,入出力コストの削減を図るハイブリッドハシシュ方式の手法を融合したアルゴリズムをとっている・ここで,ハイブリッドハッシュ方式では静的にオーバラップ処理するバケットを決定していたのに対して,本方式では分割フェイズで動的にこれを選択する方法をとるため(動的デステージング方式),各バケットのデータ分布に因らず処理効率を高く保つことができる.また,あらかじめ分割バケット数を多くとることにより生ずるフラグメントページに対する入出コストの増加は,結合フェイズの処理に先立ち,パケットのまとめあげ処理を行うことで解決している.
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-08-15

動的処理バケット選択手法に基づくハッシュ結合処理方式とその性能評価

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