コード生成部生成ツールCOO
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概要
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本論文では,コンパイラコード生成部の自動生成ツールCOO(COmpiler Object code generator gen-erator)について述べる.古くからコンパイラの移植性を高めるため,また早期実現をはかるために様々な研究がなされている.構文意味解析部に関しては,もはや実用化レベルの自動生成ツールが確立されており,コード生成部に関しても幾つかの自動生成の方式が議論されている.本論文で述べるCOOは,コード生成部の自動生成における方式の1つであるテーブル駆動方式を基本として,これを改良し実用化している.COOは,与えられたターゲットマシンの記述からコード生成部の一部となる再帰的手続きを用いてトップダウンに照合を行うパターンマッチャを自動生成する.またCOO はコード生成部中の機種独立に共用できる部分をライブラリ化して提供しており,COOを利用することにより短期間での実用的なコード生成部の作成が可能となっている.本論文では,COOへの入力となるターゲットマシンの記述方法,COO の実現上の問題点とCOO における解決方法,そして実際の適用例と評価について述べている.COOは,V60,i8086,Z80,VAX,MC68020 などの機種用のコンパイラの開発に適用されている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-12-15
著者
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石川 浩之
日本電気技術情報システム開発(株)
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佐治 信之
日本電気(株)
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三橋 二彩子
日本電気(株)
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保坂 勇
日本電気マイコンテクノロジー(株)
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藤林 信也
日本電気(株)
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藤林 信也
Nec情報システムズ
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