高信頼性ソフトウェア開発のためのプログラミングシステム
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概要
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ソフトウェアが複雑化, 大形化するにつれ, ソフトウェアの信頼性や保守性をいかに向上させるかが大きな問題になってくる. そこではモジュールのプログラム作成方法より, 全体をモジュールに分割するための方法論や, 分割されたモジュール間のインタフェースのとり方, モジュール間関連の明記の仕方などがシステム全体の成否に大きく影響する. 理解し易いモジュール化のための方法論としてデータ抽象化や情報隠蔽の原則が注目されているが, これらの方法論にもとづく規則やインタフェース記述などをプログラミング言語の機能に埋め込めば, 方法論にそった規律あるプログラミングを促し, 設計の意図を素直にプログラム表現できる. 本論文では, 以上の考察をもとに開発された, 中大形ソフトウェアの信頼性向上と開発, 保守の効率化を狙ったプログラミングシステムSPOT-6について述べる. システムは, データ抽象化のためのモジュール化機構やモジュール間インタフェース記述機能をもつ新しいプログラミング言語とそのプロセッサを中心に, ソースリスト整形やモジュール概要書生成などの文書化ツール, インタフェースの自動解析ツール, および効率改善支授ツールからなる. 本稿では, システムの設計思想, 特徴的な言語機能, システム機能とシステム構成, さらにシステムの実際の使用経験にもとづく評価について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1979-07-15
著者
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