ステレオ画像における区間対応探索法の高速ハードウェア処理
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概要
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本論文では,ステレオ画像に対する区間対応探索法の高速処理について述べる.動的計画法に基づく区間対応法は,左右ステレオ画像中のエッジ間の対応を信頼性よく求めることができる手法であるが,探索空間が膨大となるため大きな処理時間を必要とすることが実用化への最大の問題点とされていた.この間題を解決するため,まず,比較的複雑なステレオ画像に対する対応探索実験を,汎用計算機により行い,処理時間の大部分が,対応候補間の対応コストの評価により占められていることを示す.次に,区間対応法におけるコスト評価に要する計算を組織化し,それを高速に実行するハードウェアを開発した.これを,既存の画像処理装置の一演算ボードとして実装することにより,画像入力,エッジ抽出,対応探索,視差画像生成までを,画像処理装置単体で高速に行えるシステムを構成した画像中のエッジ要素が2,000個程度の,比較的単純な画像の場合には,2〜3秒で全体の処理を遂行できる.複雑な画像の場合には,より長い処理時間を必要とするが,対応の信頼性が損なわれることはない.
- 1987-02-15
著者
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