多重リング・ネットワークとその性能について
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概要
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近年,分散設置された多数のコンピュータ,端末,各種オフィス機器等を相互に接続するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)が重要となっている.LANのリング型アクセス制御方式として,従来,単一リングによるトークン・バッシング方式が用いられている.しかし,高速伝送化をはかると伝送遅延によるオーバ・ヘッドが大きくなり,システム効率が低下する.この観点から,リングを多数並列に配置した多重リングによるトークン・バッシング方式を提案する.本研究では,単一リングの平均伝送時間を仕事量保存則を用いて求め,それを構成する期待時間の加法性の成立から多重リングの平均伝送時間算定のための理論式を導いた.理論値とシミュレーション値との比較を行い,システム効率から見て,単一リングの高速化をはかるより,リング数を増して多重リングにした方がはるかに優れていることを明らかにした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-15
著者
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