Adaにおける汎用体の実行プログラム共用化方式
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概要
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新しい計算機言語Adaに特有の汎用体は,副プログラムおよびパッケージの雛型で,他言語のマクロ機能に相当するが,その実現方法が問題となっている.汎用体の具現は,ソースプログラム上において汎用体の仮パラメータを実パラメータで置換しコンパイルすることにより実現可能であるが,本論文では,汎用体本体を独立にコンパイルして単一の実行プログラムを生成し,汎用体の複数の具現に対してそれを共用する新方式を提案するそのために,まず,汎用体のパラメータ,特に汎用仮型により汎用体実行プログラムが変化する範囲を明確にし,汎用体実行プログラムの共用可能性を示す.次に,ここで提案する汎用副プログラムに対するオブジェクトプログラムの概要を具体例を挙げて解説し,汎用パッケージヘの適用可能性を論ずる.本論文で提案する方式では,実行プログラムを共有するためのオーバヘッドが存在するが,ソースプログラム上でパラメータを置換し展開する方式に比べ,具現に対するコンパイルが速い,汎用体の変更時に具現プログラムの再コンパイルが不要である等,プログラム開発時に有利な特徴を持つ.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-07-15
著者
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