動的領域割付けによる部分パターンからの文字, 設計図面の合成
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概要
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部分パターンの動的割付けによる高品質の文字, 設計図面の自動合成について述べる. 動的割付けとは部分パターンの部分領域の属性(大きさ, 相対的位置等)を部分領域の境界における状況に基づいて制御することを意味する. 動的割付けによる文字, 図面の合成を実現する条件として, i)標準部分パターンが適応的にサイズなどを変換できること, ii)部分パターンの結合関係を動的に決定できること等があげられる. そこでわれわれは文字領域および図面領域を分割する方針として, i)トップダウン的領域割付けと, ii)ボトムアップ的適応調整の概念を導入するとともに, その評価基準を設けた. 局所的図形である文字作成の例として, 部分パターンの数が少なくてストロークが比較的単純な韓国語(ハングル)と, 部分パターンの数が多くてストロークが複雑な漢字という極端な両文字を選択し, また紙面全体にわたる図面作成の例として, 回路図を選び, graphic symbolの出現位置とそれらの接続関係のみをデータとして自動合成を行った. その結果, 文字の大きさ, ストロークの幅等の多様な属性をもつ文字が良品質で作成できることを示すとともに, 品質のよい図面も合成して, 部分パターンの動的割付けの概念の有効性を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1983-07-15
著者
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