マイクロコンピュータによる2重および3重誤り訂正BCH符号の復号
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概要
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最近のディジタルシステムにおいて, 信頼性を向上させるために誤り訂正符号が広く実用されるようになってきた. 誤り訂正符号の実現にはたいていハード技術が用いられている. しかし, マイクロコンピュータ程度のもので高度な誤り訂正処理がソフト的に実現できれば, 経済的で柔軟なデータ通信システムが構成され得る. 本論文において, BCH符号を用いた2重および3重誤り訂正処理をソフト的に実現している. 復号のアルゴリズムはPolkinghorn が特殊計算機を用いて行った方法に基づいており, 通常用いられるChienのアルゴリズムを用いるよりも効率が良い. さらに剰余表を用いたシンドローム算出法および効率的な誤りビット数判定法等の高速化手法を用いた結果, 従来のハード技術とは異なったBCH符号の高速処理をマイクロコンピュータ上で実現している. さらに, 計算処理量等の検討を行い, 本方式は高速データ通信回線に対しても実用可能であることを明らかにしている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-11-15
著者
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