パソコンを用いたISDNオーディオグラフィック通信会議システムの設計

概要

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パーソナルコンピュータをISDNの基本速度インタフェースに接続し,音声とマルチメデイア(イメージ,手書き,テキストデータ等)文書を用いてインタラクティブな対話ができるオーディオグラフィック通信会議システムを開発した.本システムは,次のような特長を有している.(1)イメージスキャナから20Odpiの高解像度で読み取ったA4判文書を相手端末装置に10秒で高速転送し,送信したイメージデータを1/3に縮小してA4判文書半頁分を送受信双方のディスプレイに同時に表示する.(2)音声で会話しながら,縮小表示したイメージ文書上に液晶タブレットを用いてカラー8色の手書き入力と消去ができる.(3)手書き入力したイメージデータを3倍に拡大してもとのイメージ文書に重ね合わせ,ファイルとして保存することができる.このような通信会議システムをパーソナルコンピュータを用いて実現するには;(a)データ転送スループットやリアルタイム性等のネットワークに対する要求条件が異なるマルチメディアデータをISDN回線を利用して高速に転送するデータ転送制御方式と(b)画素数が異なるイメージデータを画品質の劣化を抑えながら高速に縮小・拡大する解像度変換方式を開発することが重要である.この論文は,本システムの開発にあたって導入したマルチメディアデータのISDNデータ転送制御方式と2値画像の縮小拡大変換方式を中心にシステムの構成方法とその実現結果を述べている.
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-01-15

パソコンを用いたISDNオーディオグラフィック通信会議システムの設計

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