公開鍵暗号用2048ビット剰余系高速演算プロセッサ
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概要
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公開鍵暗号で多用されている剰余系演算を高速に実行することができるプロセッサを開発した. 本研究の目的は, 電子商取引の本格的普及のために必須である中小規模のセキュリティサーバ上での電子決済に必要なセキュリティ演算機能を高速かつ低コストで実現する方法を提案し, 評価することにある. 本プロセッサの特徴は, (1)2048ビットまでの任意鍵長による4種類の剰余系演算(a^bmod c,a^<l;-1>mod c,a×b mod c,a mod c)機能を備え, 様々な公開鍵暗号演算や鍵生成などに適用可能, (2)表面実装可能な薄型パッケージとすることによりPC Cardに搭載可能で, 安全かつ容易に秘密鍵を保持/保管可能, (3)汎用レジスタを備えることで複数の剰余系演算を連続実行でき, 上位アプリケーションの負荷の軽減が可能の3点である. なお, 2048ビットのべき乗剰余演算の実行速度は, 320ms(40MHz駆動時)である. 本論文では, 本プロセッサ開発のための設計指針とその実現技術及び, pcボードへの適用例・評価について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-04-25
著者
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