日本語ワープロにおける入力モード自動変更方式
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概要
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最近のワードプロセッサを初めとするOA機器において,入力機能に操作性についての取組みが進んでいる.その中で,入力モード切り替えの操作に関しては,以前から問題意識が強い.ワードプロセッサを使った人ならば誰でも,「仮名」や「英数」といって入力モードの設定を誤っていたために,再び同じ文字を入力し直すという経験をしている.このような無駄を少しでも軽減するために,入力しようと思っている文字入力モードと,実際のモードが異なっている場合でも,システムが自動的にユーザの意図するモードを判断し,入力モードも正しいものに切り替えてくれると同時に,すでに入力された文字を自動的に意図するモードの文字に変換する「入力モード自動変更方式」を開発した.変更は仮名,ローマ字,英数の3モード間のものとし,入力文字1字ずつの確率頻度の累積をモードごとに比較することによってモード変更の判定基準とする試作システムを作成した.この試作システムについて,日本語・英語の文章計60文例の自動判定実験を行ったところ,13〜20ストロークの文字入力で93%の文例(56文例)が正しく自動判定をし,1文例が間違ったモードに変更する,変更説りになった.残りの3文例は判定未了のものであるが,2〜3文節の文章を入力すれば90%以上正しく変更されることになり,実用に耐えうるものと判断する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-02-15
著者
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中島 晃
(株)日立製作所映像メディア研究所
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松本 通顕
(株)日立製作所 生活ソフト開発センター
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隈井 裕之
(株)日立製作所映像メディア研究所
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隈井 裕之
日立製作所
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中島 晃
(株)日立製作所マイクロエレクトロニクス機器開発研究所
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