ディジタル回路の記号解析に適した言語的な記述方法

概要

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ディジタル回路の記号解析に適した回路構造および解析内容の言語的な記述法と、それに基づく解析システムについて述べる。ここで提案する方法によると回路構造と解析内容を構造化された汎用の手続き型言語のように記述することができる。回路構造の記述に際しては、全体の回路をいくつかの部分回路の相互接続として表現し、回路全体をメインルーチン、各部分回路をサブルーチンのように記述する。その際各部分回路内の節点番号については部分回路ごとに独立して扱うことが可能であり、その管理は解析システムが自動的に行うため利用者は意識しなくてもよい。また、回路の素子値についても各部分回路ごとに独立して記号または数値として扱うことができる。回路を構成する素子として、線形回路で用いられる定数乗算器、遅延器、加算器以外に正(余)弦発生器や2つの信号の乗算器などを用意した。これにより線形回路の記号回路関数を求められるだけでなく、適応信号処理回路など非線形な回路について時間領域でシミュレーションを行う場合にも本方法は有効である。また、回路構造や解析内容の記述にあたり条件判断文や繰返し文が利用できるだけでなく、サブルーチンの再帰的な呼び出しが可能であるので、効率の良い記述が可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1998-03-15

ディジタル回路の記号解析に適した言語的な記述方法

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