(29)アブラムシ媒介によるレンゲ萎縮ウイルス(MDV)の感染に抵抗性を示すダイズ品種
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概要
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ダイズ17品種について,アブラムシ媒介によるレンゲ萎縮ウイルス(MDV)の感染と発病の有無を調査した.実験にはつくば市で発病ソラマメから採取したMDV分離株と,つくば市で採集したマメアブラムシを用いた.MDVを接種して発病させたソラマメ株にアブラムシ成虫を付け15℃で15日間繁殖させて得らわた3〜4齢幼虫か,同じく発病ソラマメ株にアブラムシ2〜3齢幼虫を付け15℃で10日間吸汁させた4齢幼虫と成虫を保毒虫とした.これら保毒虫をダイズ芽出しに1株あたり5個体付け,15℃で10日間接種吸汁させた.接種後ダイズ株は温室内で栽培し,サザンブロットハイブリダイゼーションおよびPCRによるウイルス感染の有無と病徴を調べた.供試株数は1品種7〜28株であった.供試したダイズ17品種のうち11品種でMDVの感染・発病が認めらわたが,残りの6品種では感染・発病は認められなかった.接種時の媒介虫生存率には特に差が見られなかったので,こうしたMDV感染の品種間差は一部ダイズ品種が持つMDV抵抗性によるものと考えられた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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