(19)選択培地とBIO-PCRとの組み合わせによる土壌中からのタバコ立枯病菌の高感度検出・定量法
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概要
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選択培地とBIO-PCRとを組み合わせた土壌中からの低密度タバコ立枯病菌の定量法を開発した.原・小野および改変SMSA培地を用いて福島県タバコ圃場の土壌から立枯病菌を検出した結果,約10^3cfu/g乾土以上レベルの立枯病菌を安定して定量することができた.供試土壌によっては片方の培地のみに立枯病菌が検出され選択性の違いが認められた.次に10^3cfu/g乾土未満の汚染土壌については青枯病菌hrpレギュロン遺伝子hpx2の配列を基に作製したhpx2-A,-Bとhpx2-C,-Dのプライマーセットを用いてBIO-PCRでの検出を試みた.2.3×10^1cfu/g乾土に調整した汚染土壌を直接SMSA液体培地に加えO-24時間の培養液に対してnested PCRを行ったところ,12時間培養で立枯病菌が検出できた.両選択培地で立枯病菌が検出できなかった土壌の中にもBIO-PCRにより立枯病菌の存在が確認されたものもあった.以上の結果,土壌中の立枯病菌を汚染程度が約10^3cfu/g乾土以上の場合は2種の選択培地で,また同未満の低レベルの場合はBIO-PCRにより検出・定量することが可能となった.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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