(18)hrpレギュロン遺伝子hpxの配列に基づいた青枯病菌特異的プライマーの作製
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概要
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土壌中から高感度にナス科作物青枯病菌を検出するためのBIO-PCR用プライマーを開発した.これまで報告されている検出用プライマーでは他の植物病原細菌や土壌細菌等に対して疑似のPCR産物が増幅され的確な検出が困難な場合があった.そこで青枯病菌のhrpタイプIII分泌系の病原性関連遺伝子と推定されるhrpレギュロン遺伝子hpx1,hpx2(向原ら,2002大会)の配列を基に2組のプライマーセット(hpx1-A,-B:PCR産物661bpおよびhpx2-A,-B,同988bp)を設計した.これらを用いPseudomnnas,Burkholderia属の細菌およびナス科作物の青枯病菌(レース1,biovar3,4)に対してPCRを行ったところ,両方とも青枯病菌のみに推定される分子量のDNA産物が認められた.土壌から青枯病菌用改変SMSA培地で出現する青枯病菌以外の細菌に対してhpx2-A,-BのセットではPCR産物が認められなかった.hpx2-A,-Bを用いた場合,青枯病菌は約10^3cfu/m1レベルで,またhpx2-C,-D(PCR産物145bp)を用いたnested PCR では10^0cfu/m1の低濃度レベルで高感度に検出可能であった.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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