(30)Tomato leaf curl virus-Indonesiaの感染性クローンの構築とゲノム構造
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概要
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インドネシアにおいて巻葉症状を示すトマトからタバココナジラミ伝搬性ジェミニウイルスであるTomato leaf curl virus(ToLCV)のゲノムDNAをクローニングし,全塩基配列を決定した.そのゲノムDNAは単一の環状一本鎖DNAからなり,全塩基配列は2752塩基であった.タンパク質をコード可能なopen reading frame(ORF)はウイルス鎖上に2つ,相補鎖上に4つ存在した.ゲノムDNAをバイナリーベクターpBI121にクローニングし,Agrobacterium tumefaciensに導入した.Nicotiana benthamiana,トマトにアグロ接種をしたところ,N.benthamianaでは株の萎縮,巻葉症状を示したが,トマトでは野生の感染株と異なり軽い巻葉症状を示した.外被タンパク質(CP)のアミノ酸配列による分子系統解析からToLCV-Indonesiaはold world begomovirusに分類され,高い相同性を示したAgeratum yellow vein virus-Singapore(87%),Soybean crinkle leaf virus-Thailand(87%)と近縁種であると結論した.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
高橋 英樹
東北大院農
-
長谷 修
東北大院農
-
池上 正人
東北大院農
-
今 辰哉
カリフォルニア大学デービス校
-
今 辰哉
東北大院農
-
スカムト スカムト
Grad. Sch. Agri., Tohoku Univ.
-
スカムト スカムト
東北大院農
-
スカムト スカムト
Grad. Sch. Agri. Tohoku Univ.
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