(24)シロイヌナズナ変異体ssi2-1において誘導されたキュウリモザイクウイルス抵抗性シグナル伝達系の解析
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概要
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我々は,シロイヌナズナecotype Nossenの変異体ssi2-1では,キュウリモザイクウイルス(CMV)に対してウイルスの上位葉への移行を阻害する抵抗性が増強されていることをすでに報告している.本研究では,ssi2-1の特徴である自発的細胞死・サリチル酸(SA)の蓄積がCMV抵抗性に関わるかを調べるとともに,どのようなシグナル伝達系を介して抵抗性が誘導されているのかを調べた.ssi2-1と同様,自発的細胞死・SAの蓄積を生じている変異体ssi1にCMVを接種したところほぼ全ての個体で全身感染した.さらにSA分解酵素の遺伝子nahGをもつssi2-1(nahG/ssi2-1),ssi2-1と既知のシグナル伝達系変異体eds5-1とのdouble mutant(eds5-1/ssi2-1)に,それぞれCMV(Y)を接種したところ,nahG/ssi2-1はssi2-1とほぼ同様の抵抗性を示したが,一方,eds5-1/ssi2-1ではssi2-1による抵抗性が打破されていた.これらのことから自発的細胞死・SAの蓄積はssi2-1のCMV抵抗性には関与せず,その抵抗性発現にはEDS5が必要であると考えられた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
高橋 英樹
東北大院農
-
長谷 修
東北大院農
-
石原 岳明
東北大院農
-
池上 正人
東北大院農
-
関根 健太郎
東北大院農
-
Shah Jyoti
Kansas State Univ.
-
Shah J.
Kansas State Univ.
-
Nandi Ashis
Kansas State Univ.
-
石原 岳明
ホクレン
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