(18)各種カンキツから見出されたホップ矮化ウイロイドの変異株
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概要
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ホップ矮化ウイロイド(HSVd)は,大きくカンキツタイプ,ホップタイプ,プラムタイプに分類できる(Sano et al.,1989 ; Shikata,1990).今回,各種カンキツから3種類のプライマーセットを用い,RT-PCR法により増幅したPCR産物をダイレクトシークエンス及び一部はクローニングによりHSVdの塩基配列を決定した.その結果,各地から収集したカンキツ240個体中24個体でHSVdが検出され,カンキツタイプに属する既報の塩基数303bp(Hsu et al.,1995 ; Palacio-Bielsa et al.,2001)のものが7個体であった.既報のCV-IIaに相当する塩基数302bpのウイロイド(Ito et al.,2002 ; Peyru et al.,2001 ; Pagliano et al.,2001)が約半数であり,その内,2塩基で置換が起こり未知のものが2個体あった.また,ホップタイプ又はスモモタイプに属する塩基数296〜298bpのウイロイドを保毒しているものが3個体あり,重複して保毒していたものが2個体あった.以上のことから,未報告のHSVd変異株も含めてカンキツ,カラタチに対する樹体への影響を明らかにする必要がある.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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