933. 高知県の鮮新統登層産 Phanerolepida pseudotransenna Ozaki : (腹足綱 : リュウテンサザエ科) の種内変異と異時性
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概要
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Phanerolepida pseudotransenna Ozakiの最近発見された75標本は殼表面装飾に非常に大きな変異を示す。この変異は個体間の装飾発達の開始時期の差異に起因すると解釈される。層序的産出と殼の装飾の個体発生上の変異の比較からNehalemia hieroglyphica→Phanerolepida oregonensis→P. pseudotransenna→P. tansennaという進化系列が推定された。そのうち, 少なくとも初めの2つの種分化は異時性の結果であると考えられる。Phanerolepida rehderi MacNeilを個体変異の比較に基づいてP. pseudotransennaの新参シノニムとした。殼と伴った4つの蓋が生息時の位置に近い状態で産出した。
- 日本古生物学会の論文
- 1992-04-30
著者
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間嶋 隆一
Geological Institute Yokohama National University
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村田 昭浩
Institute of Geosciences, Shizuoka University
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間島 隆一
Institute Of Geoscience University Of Tsukuba
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村田 昭浩
静大理
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村田 昭浩
Institute Of Geosciences Shizuoka University
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Murata Akihiro
Institute Of Geosciences Shizuoka University
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