ベストエフォート型データに基づく医薬品臨床情報共有システムの提案
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概要
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医薬品の開発では安全性や有効性を確認するため、さまざまな試験がおこなわれる。その一つに、人間にとっての影響を直接に把握する臨床試験があるが、あらゆる条件に対する情報を事前にすべて把握することは不可能である。そこで医療現場で発生する多様な医薬品使用情報を自動的に収集し共有することにより、医薬品使用の安全性や有効性の向上に寄与するシステムを提案する。 本稿ではまず、臨虎試験の概要と限界、ならびに医療現場で発生する情報を収集する現状の仕組みについて述べ、つぎに医療専門家へのヒアリングから得られた医薬品の臨床情報に対するニーズを提示する。ついでこれらのニーズに対応する方法として、従来の医薬品情報が前提としていたギャランティ型データとは対置にあるベストエフオート型データの考え方を示し、それに基づく医薬品臨床情轍共有システムの概念.ならびに期待効果を提案する。最後に、提案システムを実現するために解決すべき課題を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-06-26
著者
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