PCグリッド・コンピューティング個人参加者の分析 : 社会的交換成立の視点から
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概要
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分散している多数のコンピュータを連結するグリッド・コンピューティングの利用が広まりつつある。グリッド・コンピューティングは大きく、HPC (High Performance Computing) 型とPC (Personal Computer)型に分けられるが、PC型を推進するには個人参加者に的確なプロモーションを行う必要がある。そのため本稿では、PCグリッド・コンピューティングの実証実験を基に、個人参加者の参加意図を把握・分析すると共に、そこで見られる社会的関係性について考察する。まずPCグリッドコンピューティングの概要と主な利用分野を概観し、次いで実証実験の全体像や個人参加者について説明する。その後、個人参加者の参加意図を分析し、単なる経済的対価以外の効用を求めている可能性を指摘する。さらにフリーウェア、シェアウェア、OSS (Open Source Software)などの先行事例を参考に、PCグリッド・コンピューティングでも社会的交換が成立することを示すと共に、強く広範な社会的是認力の提供が考えられることも示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-03-23
著者
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