日本語新聞記事の末尾における名詞語彙
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概要
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新聞記事の文章末に着目し、文書の文字数が大きくなるほど、文章末に出現する頻度が高くなるような名詞の意味属性値を統計的に計量した。前回までの報告[1,2]において、文書数が500から1500までの文書群495個について、大河ターム(ある文書群に於いて、文書の文字数が増加するに連れ、文章末での出現頻度が増加する名詞を表す造語)の検出を行った。480個(〜97.0%)の文書群からのべ4158個の大河タームが取り出された。本報告では、各文書群の頻出名詞(TF{8})、あるいは文章末2文だけから集計した頻出名詞(PF{8})を比較対象として、得られた大河タームのシソーラス[7]上の意味属性値の計量を行った。その結果、「精神」「知的生産物(思考、学習)」「非暦日」「界」「様相」の5つの中間節点の下位範疇に属する名詞の使用頻度が大河タームに優位に見られ、各文書群との頻出名詞との間に明瞭な頻度の差が確認された。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-05-24
著者
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