2000-CVIM-122-5 エピポーラ拘束を利用した撮影位置の異なる航空写真からの建造物の変化抽出方法
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概要
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GISのベースとなる地図の情報更新には, 時間をおいて撮影した2枚の航空写真を比較し, そこから判読された建造物に関する変化の情報を利用する.航空写真は一般に撮影範囲が広く, オペレータの目視による判読では時間を要するため, コンピュータを用いた判読の支援が必要とされている.このとき, コンピュータで航空写真を比較する際に生じる問題を容易にするためには, 撮影位置や撮影時期・時刻等の撮影条件が同じ航空写真を用いるのが理想である.しかし, 航空機は指定した位置に飛行するのが難しいことから, 撮影位置を同一にすることは困難である.また, 航空写真の撮影は晴天時に行う必要があり, 気象の影響を受けることから, 撮影時期・時刻を同一にすることは困難である.従って, 撮影位置および撮影時期・時刻の異なる2枚の航空写真から建造物に関する変化の情報を抽出しなければならない.それら撮影条件の異なる航空写真間では, 大きく分けて次の3つの変化が存在する.(i)物理的な建造物の変化.(ii)撮影位置の違いによる航空写真中のシーンの見え方の変化.(iii)撮影時期・時刻の違いによる影の形状の変化.オペレータの目視による判読を支援するためには, これらの変化を識別し, 物理的な建造物の変化のみを抽出する必要がある.そこで本論文では, 撮影位置の違いと撮影時期・時刻の違いにロバストな建造物の変化抽出方法を提案する.そして, 実画像へ提案方法を適用し, その結果について述べる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2000-05-31
著者
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渡辺 真太郎
(株)nttデータ技術開発本部
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渡辺 真太郎
株式会社nttデータ情報科学研究所
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宮島 耕治
NTT DATA AgileNet L.L.C.
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宮島 耕治
株式会社NTTデータ情報科学研究所
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宮島 耕治
Nttデータ通信株式会社 情報科学研究所
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