過酸化水素ガス低温プラズマ滅菌用インジケータの比較検討
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概要
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〔目的〕過酸化水素ガス低温プラズマ滅菌装置の導入時より,開封後に容易に変色しやすい,滅菌物の量によって変色の程度が異なる,滅菌後の庫内に置くだけで滅菌済みと間違えるほどに変色するなど,化学的インジケータの信頼性に疑問を生じる事象を経験してきた.そこで,これまで用いてきたインジケータと,新しく開発されたインジケータを比較検討した.〔方法〕それぞれの化学的インジケータを,水,エタノール,過酸化水素水に1時間浸漬.滅菌装置の前面扉の上,後面右上部,後面左中央部にインジケータを貼付したまま放置する.滅菌終了後の庫内に6時開放置する,の3通りの検討を行った.〔結果〕〈浸漬〉水:従来のものでは印刷インキが溶出し他方では溶出せず.エタノール:共に溶出.過酸化水素水:共に溶出を認めるも新しく開発されたものではわずかであった.〈装置外部への貼付〉従来のものは,扉前部では2週間後,他の部位では3週間後に変色していた.新しく開発されたものでは変色は認められなかった.〈滅菌後〉共に変色を示すも,従来のものでは滅菌済みを示す程度まで変色した.〔結語〕新しく開発された化学的インジケータは,滅菌工程以外では容易に変色しなかった.一方従来のものでは,滅菌工程以外でも変色を容易に示すことが改めて確認された.過酸化水素ガス低温プラズマ滅菌用の化学的インジケータは,プロセッシングインジケータであり,定量的に色調変化を表すものではないが,滅菌工程以外でも変色を起こす可能性がある場合には使用に際しては注意が必要である.
- 日本医療機器学会の論文
- 2003-04-01
著者
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磯崎 博司
岡山大学医学部附属病院中央手術部
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磯崎 博司
岡山大学医学部附属病院 中央手術部
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小野 民子
岡山大学医学部附属病院中央材料部
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田中 清司
岡山大学医学部歯学部付属病院中央材料部
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加見谷 将人
岡山大医学部附属病院中央材料部
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福島 伸明
岡山大医学部附属病院中央材料部
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田中 清司
岡山大医学部附属病院中央材料部
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小野 民子
岡山大医学部附属病院中央材料部
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磯崎 博司
岡山大医学部附属病院中央材料部
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加見谷 将人
岡山大学医学部附属病院 手術部
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加見谷 将人
岡山大学医学部歯学部付属病院中央材料部
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