ハチ刺傷5例におけるハチ特異的IgE抗体価の2年間の推移
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概要
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最近6カ月以内のハチ刺され経験がある男性防疫作業者5名 (年齢:24〜50歳) について, 3種のハチ特異抗体 (honeybee, wasp, yellow jacket) 価の変化を2年間追跡した。初回調査時のハチ特異抗体は全員陽性であったが, 抗体価はクラス2〜5 (0.70〜99.9UA/ml) の範囲で個人差を認め, 刺されたハチの種類とは異なる抗体価の上昇も認められた。追跡期間中に再度ハチに刺された1例は抗体価の上昇が観察された。期間中にハチに刺されなかった4例中, 3例は3種の抗体価がすべて経時的に低下したが, 血清総IgE濃度の高い1例はいずれの抗体価も増減を繰り返しており, 総IgE濃度は抗体価の変動に影響する要因と推測された。期間中の抗体価の低下量より, 血清総IgE濃度が低い4例では, ハチ特異抗体価の生物学的半減期を6〜12カ月と推定した。
- 日本アレルギー学会の論文
- 1997-11-30
著者
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小野 聡子
関西医科大学公衆衛生学教室
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吉田 宗弘
関西医科大学公衆衛生学教室
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中園 直樹
関西医科大学公衆衛生学教室
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中園 直樹
関西医科大学公衆衛生学
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中園 直樹
関西医大 医
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吉田 宗弘
関西大 化学生命工
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