抗生物質皮膚テストの再検討
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概要
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市販の抗生物質注射薬にはテスト用アンプルがついていて, すべて300μg/mlで皮内注射することになっているが, これでは薄すぎてアレルギー予防の役に立たないことがある.皮内注射テストの感度を高めて, かつ, 非特異反応の出ない濃度を検討した.通常のテストでは陰性と判定されながら, セファロチン(CET)点滴静注でアナフィラキシーショックを起こした症例での4年後および7年後の皮内注射テストは, 300μg/ml陰性, 1000μg/ml陽性であった.ブリックテストはCETの溶解可能限界の200mg/mlでも常に陰性だった.この患者の血清を用いたP-K反応もPCA反応も陰性であった.現在市販され頻用されているセフェム系およびペニシリン系の注射薬20種について, 1000μg/mlでの皮内注射の非特異反応を正常人で調べた.セフォチアムでの小数例を除いて, ほとんどが陰性であった.抗生物質アレルギー予防のための皮内注射テストは, 300μg/mlでなく1000μg/mlで陰性の確認を行うべきである.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1990-08-30
著者
-
松本 行雄
労働者健康福祉機構山陰労災病院感染症内科
-
杉山 温人
東大物療内科
-
松村 行雄
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
杉山 温人
東京都立駒込病院アレルギー膠原病内科
-
村松 行雄
東大物療内科
-
巴 裕子
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
大塚 廣美
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
瀬戸山 恵子
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
志賀 万里子
松村クリニック
-
天野 久美
松村クリニック
-
天野 久美
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
志賀 万里子
松村クリニック喘息膠原病研究所
-
松村 行雄
松村クリニック
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