小児気管支喘息発症22-35年後の長期予後
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概要
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目的:成人に達した小児気管支喘息患児の長期予後を検討した.方法:小児期に発症した気管支喘息患児125例に, 1986年, 発症後22-35年後予後調査をおこない, 1972年, 1979年の同一症例における予後調査結果と比較検討した.結果:予後成績は, 治癒45.6%, 略治癒20.0%, 軽症16.0%, 中等度12.8%, 重症3.2%, 死亡2.4%で, 転帰成績は, 治癒45.6%, 略治癒20.0%, 軽快22.4%, 不変9.6%, 悪化0.0%, 死亡2.4%であった.1972年, 1979年の重症度と比較すると, 1972年より1979年, 1986年は改善しているが, 1979年と1986年は差がなかった.初診時重症度別予後は, 初診時軽症より初診時中等症, 初診時中等症より初診時重症が予後が悪かった.再発率は27.0%で, 軽度, 中等症, 重症群は, 治癒, 略治癒群より有意に再発率が高かった.結論:思春期までに治癒または略治癒を得られなかった気管支喘息患児の予後は悪く, 長期に再発を繰り返す難治性疾患としてとらえて, 治療, 指導にあたっていく必要がある.
- 1987-04-30
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